これまで鬼門について
いくつかの観点から検討してきました。
日本では「忌む方位」とされる鬼門ですが
その由来や、実際の都造りの様子、
動物の行動から考察すると
本当は忌むべき方位ではなく
「とても意味のある方位なのでは?」
と感じています🍀
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実際に、
「鬼門は神様の通り道」であり
「生門(貴門、気門、起門)」が
本来の漢字表記という説もあります。
私自身もこれまでの鬼門の考察から
「鬼門は生門で、神様の通り道」であり
鬼門はエネルギーの流れている方位と
捉えるのが自然だと感じています。
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では、
「そのエネルギーとは何なのか」
今回はその点について、
地球の持つエネルギーである
「地磁気」に注目して考察してみます。
目次
地球のエネルギー:地磁気
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早速ですが、
地球に流れるエネルギーとして
まず挙げられるのが「地磁気」です。
地球は、
その内部に磁性をもつ核を有することで
磁場(地磁気)を持ちます。
地球の磁場は、
S極とN極(磁石)の性質を持ち、
それによって地磁気の流れが生じます。
具体的な地磁気の流れは
南(N極)側から北(S極)側へと
大気中を循環し、
地上には
北側から南側へ向かって戻ってきます。
(下図参照)
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日本における地磁気の流れ
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実際に、日本における磁力線は
下記の図のようになっています。
(国土地理院の資料より)
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つまり、日本においては
「北東~南西」へと
地磁気の流れが確認されています。
鬼門エネルギーの正体は地磁気?
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さて、この地磁気の流れる方向…
既に気づかれた方もいると思いますが
鬼門と同じ方向なんですよね。
鬼門である北東から
裏鬼門である南西へと流れています。
つまり、かつての日本人が
地磁気を「鬼門に流れるエネルギー」
と感じた可能性も示唆されるわけです。
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そして
「鬼門のエネルギーが地磁気」だとすると
鬼門に良否、両方の意見があることにも
納得できると思えるのです。
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例えば…
「地磁気は乱れることもある」
(乱れる=不安定、荒れる)
という特徴を考えると
鬼門を「忌むべき方位」とするのも
理解できるように思われますし
一方で、
「地磁気のエネルギーが流れる」
という特徴から
鬼門は「神様の通り道」とする
考え方があるのも理解できます✨
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それに加えて
北東から南西に長細い日本列島の形により
地磁気の流れが妨げられず、
日本各地で地磁気の流れが
意識されやすかった可能性も考えられます。
つまり
鬼門思想が日本独自のものとして
広く深く根差した理由にも繋がる
ようにも思われます。
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こうして考えてみると
かつての日本人は
地磁気のエネルギーを敏感に感じ取り
それを「鬼門」や「生門」と捉え
都づくりや生活の中に
組み込んだのかもしれないなと思うのです✨
磁場とパワースポット:中央構造線
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日本における
「北東~南西」にかけてのエネルギーとして
「中央構造線」の存在もあります。
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◉メモ:中央構造線について◉
地球の表面はプレートという
いくつもの岩盤に覆われています。
そのプレート同士が
接触する部分を「断層」と呼び
それが地震の発生源となっています。
日本は小さな国ながら、
4つものプレートが集まっているため
断層が多く、地震大国なのですが
なかでも「中央構造線」は
世界でも有数の大きさと長さを持つ
「世界第一級の活断層」です。
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この中央構造線は
地震の主要な発生源であると同時に
大地からの大きなエネルギー、
つまり強力な磁場の発生源でもあります✨
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実際に中央構造線上には
現代においてパワースポットとされるような
多くの神社や霊山などが配されています。
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上図の場所のうち
いくつかは私も訪れたことがありますが
どこも神聖なエネルギーを感じる地でした。
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さて、この中央構造線も
日本列島の「北東~南西」にかけて
走っているんですよね👆
こうした日本の地質的な部分も
鬼門の方位のエネルギーを
感じやすかった一因かもしれません。
日本人の感性:ご先祖様を想う
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京(京都)や江戸(東京)の都造りには
帝王学としての風水の技法が
非常に多く組み込まれています。
そして一方で、
それらの都づくりには
本来(中国伝来)の風水にはない
「鬼門」という概念を
大切していた痕跡が多くあります。
鬼門とは?江戸(東京)や京都の都造りの歴史から考える
その鬼門とは、単なる概念ではなく
かつての日本人、つまりご先祖様が
実際に感じ取っていた
地球のエネルギーなのかもしれません。
そう考えると
ご先祖様の感性の高さに驚くばかりです。
一方、
ご先祖様の感性が、私たち子孫にも
DNAの繋がりの中で継承されており
だからこそ、現代においても
鬼門への意識が根強くあるのかなと
感じられたりします。
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鬼門についての考察は
太陽(黄道)と地球(地軸)の関連等、
他にも示唆される根拠はあります。
…が、
複雑になるのでここでは終了☺
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次回からは、
鬼門を流れるエネルギーを
現代の住まいにどう生かすか。
そうしたテーマで
更に検討していこうと思います✨
お読みくださり、ありがとうございました🌈
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